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【英語学習】「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」はおススメできるか?

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」スティーブ・ソレイシィ、大橋弘祐作を読ませていいただきました。こちらの作品を元英会話講師目線で要約・感想・おすすめできるのか?をまとめていきます。

 

 

この記事を読むことで、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」で伝えたいこと、どのような方向けの学習法なのかを理解できるようになっています。

■ 本記事作成者プロフィール

・1年のワーホリ留学で英会話講師になった。

・英会話のイーオンで講師をし、教務主任をやっていた。

・TOEIC945点

・英検準1級

・TESOL

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」レビュー

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」著者プロフィール

ティーブ・ソレイシィ氏 プロフィール

ティー氏はアメリカン大学(American University)卒業。スピーキングを中心とした実践的な英語コミュニケーションの指導に携わり、2009年に国際言語としての英語の教授法をテーマにした研究で博士号を取得。1999年に始まったNHKテレビ『スティーブ・ソレイシィのはじめよう英会話』で人気を博す。2005年に米国フロリダ州の「TESOL(英語教育学会)」で最優秀論文賞を獲得。代表的な著書に『英会話なるほどフレーズ100』『英会話ピッタリ表現でぃくしょなりぃ』などがある。(東洋経済新聞より引用)

大橋弘祐氏 プロフィール

大橋 弘祐氏(おおはし こうすけ)は日本の作家・編集者。埼玉県越谷市出身。立教大学理学部卒業後、大手通信会社の広報、マーケティング職を経て作家に転身。水野敬也氏を師事し、2015年に『SURVIVAL WEDDING』を発売。2018年7月に日本テレビ系で映像化される。山崎元との共著『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は20万部突破のベストセラーに。

プロフィールを見る限りでは大橋氏は英語学習に卓越した方ではないようです。その一方で英語教育において卓越した結果を出しているスティーブ氏。

本編では、そんな二人の英語学習を会話形式で記述しており、大変読みやすく、スッと頭に入ってくる内容となっていました。

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」をおススメできる人

まず結論としてこの「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」がどのような人におススメなのか、逆におススメでなはいのかをまとめておきます。

  • 【おススメの人】
  • ・中学レベル文法はある程度理解している人
  • ・短期間で英会話力を伸ばしたい人
  • ・英語で相手に伝わることを重要視する人
  • ・海外旅行で英語を使いたい人
  • 【おススメではない人】
  • ・完璧な英語力を求める人
  • ・すでにある程度英語を喋れる人
  • TOEICの点数を伸ばしたい人

以下、その理由をまとめていきます。

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」要約

ティーブ氏おすすめの学習方法

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読み始めると早速スティーブ氏のおススメ学習方法が紹介されます。

それは、「オンライン英会話+スピーキングテスト」

理由はシンプルです、

泳げるようになるためにはプールへ行く必要があるように、英語を話すためには実際にイングリッシュスピーカーと話をする必要がある。(オンライン英会話)

オンライン英会話で練習すると話せるようになった気になってしまうので、しっかりと評価してもらうことで上達につながる。(スピーキングテスト)

英語に対する考え方

学校で学ぶ英語はパズル英語

学校で学ぶ英語は「カッコに正しい答えをいれる」や「4つの選択肢のうち正しい一つを見つける」といった正解探しの勉強に過ぎない。

英語が苦手だという方もそれは英語の試験を解くことが苦手なだけであって、自分を責める必要はありません。

それに、英語で伝える方法なんていくらでもあるので、正しい英語選びにこだわる必要はありません。

釣り竿表現を使いこなす

日本語の「大丈夫」や「よろしくお願いします」は状況によって様々な意味になります。例えば、

「今、大丈夫ですか?」は「時間ありますか?」という意味になるし、「○○さん、大丈夫ですか?」と聞けば、心配の言葉になります。

このような状況や使い方で意味がわかるフレーズを「釣り竿表現」と名付け、それを使いこなそうという考えです。

釣り竿表現+ジェスチャー

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何かをお願いする際、”Would you ~?”(~してくれますか?)という表現があります。

それを踏まえて「このワインをプレゼント用にラッピングしてくれますか?」を英語にするとどうなるでしょうか?

この問題に対するスティーブ氏の答えは”Would you?”のみ。ただ、それを言いながらラッピングするジェスチャーをするというのが回答でした。

この”Would you~?”と合わせて覚えたいのが”May I~?”(~しても良いですか?)。

こちらもジェスチャー付きで使えば、特急電車で隣の席に座ることもできるし、ピザの最後の1枚を食べることもできるようになります。

ネイティブのような発音は必要ない

実際に英語を喋っている人はネイティブスピーカーよりノンネイティブスピーカーが圧倒的に多い。なので、何がなんでもネイティブのような発音にする必要はありません。

発音を意識するより、自分の意志や想いを伝えることに意識を集中することの方がよっぽど大事です。

それでもちょっとでもかっこよく発音したい場合は、①大きな声で(自信を持って)②短くコンパクトに③アクセントだけはっきり他をちょっぴり発音する。※詳しくは書籍にて

日本人が英語が苦手な理由

日本人が英語が苦手な理由は、英語が喋れなくても稼げてしまうからです。

アフリカやアジアの国々では、自国での会社では大きく稼ぐことができないため、外資の会社に就職する必要がある。だから英語を身につけざるを得なくなります。

一方の日本では、自国の大企業が多いので、英語が使えなくてもなんとかなってきたのが現状なのです。

ここは私の意見ですが、今後、日本は少子化がますます進み、会社の規模もますます小さくなっていく可能性があります。だからこそ、今のうちに英語を学びたいですね。

TOEICは650点以上取らなくてよい

TOEICテストは650点くらいまでは基礎知識レベルになります。ですが、それ以上は細かい試験対策やマニアックな知識が必要になってきます。

英語を話すことを意識するならそれ以上は必要ないというのが、スティーブ氏の考えです。

ペラペラ入門編~海外旅行で困らないようにする~

”Hi”,"Sorry"と"Thanks"を使い倒す

誰もが知ってる英語、”Hi”,"Sorry"と"Thanks"。実はこの言葉たちはものすごく便利♬

”Hi”は日本での会釈の代わりにもなるし、落ち着いたトーンで使えば上司にも使える、さらには、「初めまして」や「また会いましたね」(”Hi, again”)のようにも使えます。

”Sorry”は語尾をあげれば、「もう一度言ってください」という聞き返す言葉になります。また謝罪のレベルによって”Sorry.”"Sorry about that." "I'm sorry about that."という使い分けもできます。

”Thanks.”に関しては”Thank you”よりも使いやすいです。ちょっとした行為に対する返答に”Thank you.”を使うと「やってくれて当たり前でしょ」というニュアンスになるそうです。一方の”Thanks”は名詞なので、”Many thanks”や”Thanks a lot”のように使うこともできます。

”It's”を使い倒す

”It's”はとても便利で、道を聞かれた時にも使えるし、物を説明する時にも使えます。

道を聞かれた時には、”It's that way.”(あっちです。)"It's far."(遠いです。)”It's right.”(右手にあります。)

物を説明する時には、”It's green.”(それは緑色です。)"It's vegetable."(それは野菜です。)"It's like a stick."(それは棒のようです。)※アスパラガスを説明しました。

ペラペラ初級編~自分の思ったことを伝える~

枕詞を使う

何かを頼むときには、”Excuse me” ”I have a favor to ask.”(お願いがあります。)をまず先に言います。

これを言うことで、聞く側は相手が何かをお願いすることを認識しながら話を聞くので圧倒的に伝わりやすくなります。

ミスをして困っている場合は、”I'm sorry but~ ”を使うことで、「申し訳ありませんが」という話題を振ることができます。

相手に話したいポイントを先に伝える時は、"Do you remember~?"を言うことで「~について覚えてますか?」

文法でとにかく大事なのは語順

ティーブ氏も英文法に関しては中学校で学んだものの一部で良いと考えています。ただ、一番注意してほしいのが語順

日本語には「て・に・を・は」などの助詞があるので、語順を気にしなくてもしゃべることができます。しかし、英語には助詞がないので、語順をしっかり意識する必要があります。

基本の語順は、「主語+動詞+目的語」この主語と目的語が逆転すると意味も全く逆になってしまします。

ペラペラ実践編~日常生活/ビジネス~

ここからは本書籍の核となってきますので、ぜひお手に取って確認いただければと思います。

ひとつ書き出しておくと、こちらの書籍でも前回の記事同様、海外ドラマから学ぶことをおススメしています。前回の記事はこちら。

https://large-autumn.com/kaigaidrama350

「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」感想

ここからは私の感想です。

感想

端的に申し上げますと、めちゃくちゃおススメです!私の英会話に対する捉え方に非常にマッチしており、「あ~わかる!」「そう!それそれ!」という場面がいくつもありました。

「ネイティブの発音は必要ない」「ジェスチャーも交える」「短文で話す」等(共感した部分)

私が英会話に対して思っている部分をかなり代弁してくれておりました。

「どうだろう?」という部分ももちろんありましたが、「自分の想いを相手に伝える」という目的を大事にしている教え方だと思います。

学習方法について

こちらの書籍で紹介している学習方法は、「オンライン英会話+スピーキングテスト」。

慣れていない人からするとハードルの高い学習方法かもしれませんが、より実践的で短期でも成長しやすい学習方法であると言えます。

英文法の特に語順を理解しきれていない方には、まずは中1.中2レベルの英文法をおさらいしてから挑むと良いかと思います。

英文法を実践的におさらいする方法としてはこちらの書籍が圧倒的におすすめです。

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結論

以上、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」の書評をまとめました。

もちろん、この書評は私の意見ですし、完璧にまとまっているわけではありません。この記事を読んで「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」に興味を持たれたのであれば、ぜひ、ご自身の目で確認されることをおススメいたします。

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また、私個人でオンライン英会話のレッスンを行うこともできますので、こちらもご確認いただければと思います。

https://www.timeticket.jp/items/95221